Poems

遠近法

この世のモノとは思えない
青紫の大輪の薔薇の花とは
遠い昔のカーテンの図柄の記憶

牛乳を飲む義務や
裸足で歩く堤防の道
腐ってゆくスイカの匂いとか
ガラスのかけらの反射とは
溺れそうになりながら
水面をとおして見つけた白い太陽

バスの窓から振り返る時
緑の扉を中心に遠近法が演出されるのだった