Poems

ララバイ(lullaby)

混沌は秩序へ 秩序は混沌に向かって 傾いてゆくとして 今はどのあたりか

百年 二百年
二百年たったら 私たちはどんな水になっているだろう

今日を今日として閉じるため 今日を少し引きずりながらも
眠りにつこう
天気予報は敵中 夜ふけて はげしく雨が降りはじめたようだ
雨音を耳で受けて 目を綴じれば 「ひとり」がひろがるよ
ララバイ

横たわれば ゆるやかな起伏
毛布の下の 浅い呼吸
波打つ小さな丘陵となって
眠りにつこう
ララバイ

雨粒の一粒一粒は 時の粒でもあり
降り注ぐ時の粒を受けて横たわる眠りの丘陵
その内側には
もう一つ、コバルトブルーの夜があった
ララバイ

百年 二百年
二百年たったら 私たちはどんな水になっているだろう